では催眠の仕組みについてみていきましょう。
こころには顕在意識と潜在意識があります。
日常生活で表面に出てきている意識が顕在意識です。
顕在意識はとても理性的で正邪の判断を常におこなっています。
潜在意識とはあなたのこころの奥の純真無垢なこころです。
すごく素直で本当のことと作り話との境目がありません。
夢が現実に起こっているように感じるのは潜在意識が作り出している世界だからと言えば理解が進むでしょう。
潜在意識はわたしたちの脳(意識全体)の9割ほど占めていると言われております。
だから、物事を潜在意識に刻み込めば、顕在意識で覚えるよりはるかに多くのことを覚えることができます。
学校などで記憶力が素晴らしい人はいませんでしたか?
その人たちは潜在意識へのアクセスが上手な人たちなのかもしれません。
顕在意識と潜在意識の間にはクリティカルファキュリテイという壁が存在します。
潜在意識は何もかも受け入れてしまうため、防御機構としての壁です。
これが邪魔をしてしまい、普通に話しただけでは、受け入れられるものがごく少数となってしまうのです。
この壁を取り去る行為が催眠なのです。
ここで疑問が生じると思います。
「壁がなくなると純真無垢な潜在意識が無条件に書き換えられてしまうのではないか」
しかし、心配はありません。
この壁はなくなっても顕在意識がなくなるわけではないからです。
したがって、自分の信念に反すること、嫌だと思うことが出てきたら自分で壁を再構築し、自分の意志で催眠から出ることができるのです。